皆様、楽しんでいますか? TENです。
お住まいにとって、冬場の悩みって色々ありますよね?
除雪が一番大変! という方も多いと思います。
・・が、今回は結露のお話。
結露と言うと、まず思い浮かべるのは朝の窓ガラス! 酷い場合は窓台までびっしょりだったりします。
ご承知のように建物の断熱性や日当たり等の立地条件、屋内の湿度によって発生します。
主な対策は先ず部屋の換気。それでも駄目なら窓ガラスやサッシの追加・交換となります。
・・・が、今回は屋根裏のお話。
実は床下と同じく、屋根裏の状態も普段は気にしていない方が大半だと思うのですが。
屋根の経年劣化によるスガ漏れや、断熱材が古くなったりしていると起こりやすくなります。
2階の部屋って子供部屋にしている家が多いですよね? で、子供たちが成人して家を出ると・・・
大抵は空き部屋となったり、物置となっている事でしょう。TENの実家もそうです。
で、今回はそんな、2階の空いていた子供部屋が何かカビ臭い・・・・? から始まりました。
呼ばれてお邪魔してみると、かすかですが確かにカビ臭い気がします。
TENは繊細な人間では無いので、実はそんなに気にならなかったのですが(笑)
匂いとかって、個人差ありますからね。人によっては凄く不快な場合もあります。
そこでさっそく気になる2階の部屋をチェック。天井裏点検口から覗いてみると・・・・・・
TENにとっても、少しショックな光景でした。写真で解りますでしょうか? 屋根裏にびっしりカビが!
実は点検口を開けた途端、ニブい私にもはっきりとカビの臭いがわかった位です。
早速写真を撮りながら原因を調べました。カビの生え方や結露の量、木材の変色具合、釘やかすがい等の建築金物のサビ具合など、
状況と詳しく調べると共に建物構造図面を検討しました。何が原因でここまでに・・・・?
検討の結果、こちらの建物では屋根が無落雪のダクト屋根になっていました。
屋根裏にはダクトの排水部分が走っている為、それが邪魔して換気が不十分だったようです。
しかも、一部の屋根裏換気口は何故か塞がっている状態でした。建てた時からでしょう。
併せて1階リビングが吹き抜けとなっており、その天井部分から屋根裏に暖気が逃げていたのです。
結果としてリビングに暖房が入りっぱなしとなる冬期間、屋根裏は常に温められていたのです。
そうなると屋根上の雪で冷えた屋根板金と、暖かい屋根裏の空気の温度差によって大量の結露が発生。
しかも屋根裏の換気が不十分だった為、温度・湿度がカビにとって良い条件になったことが原因でした。
で、色々対策を検討した結果。
①屋根表面の断熱性を上げる
②屋根の板金(及び防水層)を新しくする
③屋根裏の換気量を上げる
④屋根裏の断熱材と腐食した木材を入れ替える
というご提案でいくことになりました。
以下はその工事中の風景です。
屋根を解体して、断熱材を入れ替えています。
腐食した屋根垂木も交換。新しく野地板を貼ります。
野地板を貼ったら、断熱材としてFP板を施工。それから防水紙です。
最後は長尺の屋根板金で仕上げ。コーキングして完了です。
高所作業でもあり、なかなか大掛かりな雰囲気ですよね。
でも、工事中は屋根が無いわけですからぐずぐずしてられません。雨でも降ったらエライことになりますから。
準備と打合せがキモです。段取りさえ完璧ならスムーズに作業は進みます。職人さんの動きの早い事!
自社の現場ながらホレボレします(笑)
北海道には梅雨が無いと言われており、本州の方から「梅雨時のカビの悩みが無くてよいね~」なんて言われますが。
寒い地域で暖かい家に住もうと思えば、断熱と換気のバランスは常に注意が必要ですね。
実際の建物というのは、図面と違い様々な状況によって変化しますので大変です。
カビによって大切な建物を損なったり、場合によっては健康被害まで起こすのですから少し怖いですね。
今回は少し怖い話ですいません。でも、ちゃんと処置すれば大丈夫。
安心してください、直せますよ!
ではこの辺で。
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